【京都大賞典 2025】
【京都大賞典とは】
京都大賞典(GⅡ)は、秋の古馬中長距離戦線を占う重要なステップレースです。開催時期は10月上旬、京都競馬場・芝2400mで行われ、天皇賞(秋)やジャパンカップなど、秋の大舞台を目指す実力馬の始動戦となることが多い一戦です。夏を休養に充てた実績馬の始動戦、あるいは上がり馬の試金石として注目度の高いレースです。
舞台となる京都芝2400m(外回り・右回り)は、スタート直後に坂を上り、最初のコーナーまで約400mとペースが落ち着きやすいレイアウト。外回りコース特有の持続力と末脚のバランスが求められるコース形態です。また、京都特有の緩やかなコーナーと下り坂がレースに独特のリズムを生み、単なるスタミナだけでなく、瞬発力と立ち回りの巧さも重要になります。
京都大賞典は、実績馬の信頼度が高いレースとして知られています。過去10年でも1〜3番人気が好成績を残しており、実力通りの決着になりやすいのが特徴。脚質的には差し・追い込み馬が優勢ですが、開幕週の馬場状態によっては先行馬の粘り込みも十分可能。GⅠ実績馬が始動戦で好走するケースが多く、秋の主役を占う上でも見逃せない一戦です。
【過去23年データまとめ】
人気別成績(過去23年)
1番人気【6-6-3-8】
勝率26.1% 複勝率65.2%
2番人気【5-3-4-11】
勝率21.7% 複勝率52.2%
3番人気【3-1-5-14】
勝率13.0% 複勝率39.1%
4番人気【2-4-2-15】
勝率8.7% 複勝率34.8%
5番人気【3-0-3-17】
勝率13.0% 複勝率26.1%
6~10人気【2-9-4-83】
勝率2.0% 複勝率15.3%
11番人気以下【2-0-1-45】
勝率4.2% 複勝率6.3%
脚質別成績(過去23年)
逃げ【1-1-0-22】
勝率4.2% 複勝率8.3%
先行【7-12-10-52】
勝率8.6% 複勝率35.8%
差し【9-4-11-58】
勝率11.0% 複勝率29.3%
追込【6-6-2-70】
勝率7.1% 複勝率16.7%
枠順別成績(過去23年)
1枠【3-2-1-19】
勝率12.0% 複勝率24.0%
2枠【4-1-2-18】
勝率16.0% 複勝率28.0%
3枠【1-3-4-23】
勝率3.2% 複勝率25.8%
4枠【2-4-2-24】
勝率6.3% 複勝率25.0%
5枠【4-1-5-24】
勝率11.8% 複勝率29.4%
6枠【3-3-2-28】
勝率8.3% 複勝率22.2%
7枠【4-4-5-31】
勝率9.1% 複勝率29.5%
8枠【2-5-2-37】
勝率4.3% 複勝率19.6%
馬連・3連単払戻し額(過去10年)
2024=8・4・11(人気)
【馬連:¥9,910】
【3連単:¥1,419,720】
2023=5・3・1(人気)
【馬連:¥1,840】
【3連単:¥14,210】
2022=2・1・3(人気)
【馬連:¥1,250】
【3連単:¥14,890】
2021=9・1・4(人気)
【馬連:¥10,900】
【3連単:¥180,510】
2020=3・1・2(人気)
【馬連:¥1,170】
【3連単:¥17,470】
2019=11・6・5(人気)
【馬連:¥53,720】
【3連単:¥1,811,410】
2018=2・4・3(人気)
【馬連:¥1,730】
【3連単:¥19,420】
2017=4・6・1(人気)
【馬連:¥4,300】
【3連単:¥31,790】
2016=1・6・2(人気)
【馬連:¥1,420】
【3連単:¥7,400】
2015=1・2・5(人気)
【馬連:¥680】
【3連単:¥6,540】
・1・2番人気馬の信頼度は高いが、2桁人気馬の激走もある
・先行・差し馬が好成績で、逃げ馬が苦戦気味の傾向
・どの枠でも同等の成績で、枠による優位差はあまり見られない
・二桁人気馬の激走も多く、3連単の払戻しが100万を超えた年が過去10年で2回
【注目馬ピックアップ】
注目馬①:アドマイヤテラ(牡4=友道康夫・栗東)
- オリジナル指数:93.3(全体1位)
- 血統背景:父レイデオロ、母父クロフネのパワー型血統。長丁場での持久力と渋った馬場への適性を併せ持つ。
- 前走内容:前走の目黒記念では先行位置の好位から長く良い脚を使い1着。初重賞制覇でさらなる上積みが期待できる。
- コース適性:開幕週の京都は先行馬にも有利な舞台。スタミナと持続力を活かせるこのコースはベスト条件のひとつ。
- キャリア特性:重賞戦線で安定して上位争いを続ける実力派。ここで勝って秋競馬の主役に躍り出たい。
- 騎手:川田将雅騎手に乗り替わり予定。しっかりと馬を先行させて脚を伸ばさせることができる川田騎手に期待。
注目馬②:サンライズアース(牡4=石坂公一・栗東)
- オリジナル指数:87.9(全体2位)
- 血統背景:父レイデオロ、母父はマンハッタンカフェ。スタミナと持続力を兼ね備えた血統で、2400m戦への適性は高い。
- 前走内容:前走・天皇賞・春では先行して粘り強く走り4着。強豪相手に自分の競馬を貫き、内容は評価できる。
- コース適性:開幕週の京都芝2400mは芝の状態も良く前残りも期待できる。持続型の脚を持つ本馬には理想的な舞台。
- キャリア特性:キャリアを重ねるごとにレースぶりが安定。秋の飛躍も期待できる。
- 騎手:引き続き池添謙一騎手が手綱を取る見込み。前々で運ぶ持ち味を最大限に引き出すコンビに注目。
【予想・買い目】
◎:2枠4番 アドマイヤテラ
○:3枠5番 サンライズアース
▲:1枠1番 サンライズソレイユ
▲:2枠3番 ディープモンスター
▲:4枠8番 ヴェルミセル
今回の京都大賞典は、指数上位馬の差が小さく、波乱含みのレースと判断しました。回収率を重視する当ブログのスタンスから、今回は「見送り」とします。