レース予想

【菊花賞 2025】過去の傾向と注目馬ピックアップ

【菊花賞 2025】

【菊花賞とは】

菊花賞は、クラシック三冠の最終戦にあたる格式高いGⅠレース。春の皐月賞・日本ダービーを経て、3歳世代の真のスタミナと総合力が問われる一戦だ。春からの成長度や調整力、騎手のペース判断が結果を大きく左右する。三冠制覇をかけたドラマが生まれる舞台でもある。

舞台は京都競馬場・芝3000m(外回り→内回り)。スタンド前発走で2周する長丁場は、序盤のペース配分と折り合いが最大のポイント。坂の上り下りやコーナーの多いコース形状が、馬と騎手のスタミナ・集中力を試す。ロングスパート戦になりやすく、持久力と底力が問われる。

過去にはディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルなど名だたる三冠馬が誕生。近年は差し・追い込み勢の台頭も目立ち、前半で無理をしない競馬が好結果につながる傾向。神戸新聞杯組やセントライト記念組の好走率が高く、王道路線を歩んできた馬の信頼度が高い。

【過去25年データまとめ】

人気別成績(過去25年)

1番人気【8-1-5-11】
勝率32.0% 複勝率56.0%

2番人気【3-5-0-17】
勝率12.0% 複勝率32.0%

3番人気【2-2-6-15】
勝率8.0% 複勝率40.0%

4番人気【3-5-1-16】
勝率12.0% 複勝率36.0%

5番人気【2-2-1-20】
勝率8.0% 複勝率20.0%

6~10人気【7-7-10-101】
勝率5.6% 複勝率19.2%

11番人気以下【0-3-2-188】
勝率0.0% 複勝率2.6%

脚質別成績(過去25年)

逃げ【2-1-2-28】
勝率6.1% 複勝率15.2%

先行【14-8-11-63】
勝率14.6% 複勝率34.4%

差し【9-14-10-157】
勝率4.7% 複勝率17.4%

追込【0-2-2-120】
勝率0.0% 複勝率3.2%

枠順別成績(過去25年)

1枠【4-2-3-40】
勝率8.2% 複勝率18.4%

2枠【6-4-2-38】
勝率12.0% 複勝率24.0%

3枠【2-2-2-43】
勝率4.1% 複勝率12.2%

4枠【2-2-1-45】
勝率4.0% 複勝率10.0%

5枠【1-3-4-42】
勝率2.0% 複勝率16.0%

6枠【1-4-3-43】
勝率2.0% 複勝率15.7%

7枠【6-5-6-55】
勝率8.3% 複勝率23.6%

8枠【3-3-4-63】
勝率4.1% 複勝率13.7%

馬連・3連単払戻し額(過去10年)

2024=2・4・7(人気)
【馬連:¥1,180】
【3連単:¥19,390】

2023=4・2・1(人気)
【馬連:¥1,980】
【3連単:¥12,380】

2022=2・7・4(人気)
馬連:¥2,030】
【3連単:¥30,010】

2021=4・3・6(人気)
【馬連:¥2,420】
【3連単:¥79,560

2020=1・4・5(人気)
【馬連:¥910】
【3連単:¥8,740】

2019=3・8・1(人気)
【馬連:¥4,680】
【3連単:¥23,510】

2018=7・2・10(人気)
【馬連:¥2,380】
【3連単:¥100,590

2017=1・10・13(人気)
【馬連:¥10,660
【3連単:¥559,788

2016=1・9・6(人気)
【馬連:¥3,510】
【3連単:¥69,380】

2015=5・2・1(人気)
【馬連:¥3,870】
【3連単:¥38,880】

・人気馬の信頼度は1〜4番人気に分散されており、11番人気以下は苦戦傾向

・先行馬の成績は高い → 追込馬は苦戦気味にある

・1枠・2枠の複勝率が高く、やや内枠有利の傾向にある

・大荒れすることは少ないものの、中穴(6〜10番人気)が馬券に絡むことが多い

【注目馬ピックアップ】

注目馬①:エネルジコ(牡3=高柳瑞樹・美浦)

  • オリジナル指数:93.8(全体1位)
  • 血統背景父ドゥラメンテ、母エノラ(母父Noverre)の血統。父譲りの持続力と母系のしなやかさを併せ持ち、長距離戦でも安定した末脚が光るタイプ。
  • 前走内容前走・新潟記念では好位から抜け出し2着。勝ち馬には及ばなかったが、最後までしっかり脚を使い、3000mへの距離延長に期待を抱かせた。
  • コース適性京都芝3000mはタフなスタミナと立ち回り力が求められる舞台。持続力型のエネルジコにとって、ペースが落ち着く長丁場は理想的な条件。
  • キャリア特性重賞戦線で着実に力をつけてきた成長型タイプ。安定した末脚が持ち味で、キャリアを重ねるごとに完成度が増している点も魅力だ。
  • 騎手ルメール騎手が引き続き手綱を取る。これまでのレースでも折り合い重視の騎乗で好走を導いており、菊花賞でも安定したコンビに期待できる。

注目馬②:ショウヘイ(牡3=友道康夫・栗東)

  • オリジナル指数:88.5(全体2位)
  • 血統背景父サートゥルナーリア、母オーロトラジェ(母父オルフェーヴル)の血統。父系の瞬発力と母系のスタミナを兼ね備え、長距離戦での成長が見込める配合だ。
  • 前走内容前走・神戸新聞杯では好位から粘り込んで2着。勝ち切れなかったが、折り合い面の成長と持続力を示し、距離延長にも対応できる内容だった。
  • コース適性京都芝3000mはペースが落ち着きやすく、先行力と持続力が鍵。長く脚を使えるタイプのショウヘイにとって、舞台設定はプラスに働く。
  • キャリア特性デビュー以来、常に安定した走りを見せる堅実派。派手さはないがレース運びが上手く、タフな菊花賞でも崩れにくいタイプといえる。
  • 騎手今回は岩田望来騎手との初コンビ。冷静なレース運びで馬の持ち味を引き出すタイプで、新たな相性にも注目したい。

【予想・買い目】

予想印

◎:5枠 ⑨エネルジコ

○:3枠 ⑥ミラージュナイト

▲:1枠 ②アマキヒ

▲:7枠 ⑭エキサイトバイオ

▲:8枠 ⑱レッドバンデ

買い目

今回の菊花賞は、指数上位馬の差が小さく、波乱含みのレースと判断しました。回収率を重視する当ブログのスタンスから、今回は「見送り」とします。