【オールカマー 2025】
オールカマーとは
オールカマーは毎年9月下旬に中山競馬場で行われる芝2200mのGⅡ競走です。秋のG1戦線を見据えた古馬中距離馬たちの重要なステップレースとして位置づけられており、とくに天皇賞(秋)やジャパンカップ、有馬記念を狙う実力馬が始動戦に選ぶことが多い一戦です。
舞台は中山芝2200m(外回り)。スタート直後に上り坂があり、コーナーを4回回るタフなコース形態が特徴です。直線は約310mと短めで、最後には急坂が待ち構えており、単純な瞬発力勝負ではなく持久力と坂をこなすパワーが求められます。
先行馬が粘り込みやすいコース形態が特徴です。ただし、差し馬も3〜4コーナーでうまく外に進路を取れれば十分に台頭できる余地があります。特に内枠の先行馬はロスなく立ち回れるため有利に運びやすく、展開の鍵を握る存在となります。過去の勝ち馬を振り返っても、G1で実績を残した馬や重賞で安定して活躍している実力馬が順当に力を発揮するケースが多く、格のある馬が結果を残しやすい傾向がうかがえます。
オールカマー過去10年データまとめ
人気別成績(過去10年)
1番人気
【3-3-0-4】 勝率30% 複勝率60%
2番人気
【1-1-1-7】 勝率10% 複勝率30%
3番人気
【1-3-3-3】 勝率10% 複勝率70%
4番人気
【2-0-0-8】 勝率20% 複勝率20%
5番人気
【3-1-0-6】 勝率30% 複勝率40%
6~10番人気
【0-2-5-49】 勝率0% 複勝率12.5%
11番人気以下
【0-0-1-35】 勝率0% 複勝率2.7%
脚質別成績(過去10年)
逃げ
【1-2-0-7】 勝率10.0% 複勝率30.0%
先行
【4-4-4-26】 勝率10.5% 複勝率31.5%
差し
【4-3-5-34】 勝率8.6% 複勝率26.0%
追込
【1-1-1-37】 勝率2.5% 複勝率7.5%
枠順別成績(過去10年)
1枠
【1-5-0-6】 勝率8.3% 複勝率50%
2枠
【2-2-1-10】 勝率13.3% 複勝率33.3%
3枠
【2-1-1-11】 勝率13.3% 複勝率26.7%
4枠
【1-1-1-13】 勝率6.3% 複勝率18.8%
5枠
【1-0-4-13】 勝率5.6% 複勝率27.8%
6枠
【1-0-1-16】 勝率5.6% 複勝率11.1%
7枠
【1-0-1-17】 勝率5.3% 複勝率10.5%
8枠
【1-1-1-18】 勝率4.8% 複勝率14.3%
馬連・3連単払戻し額(過去10年)
2024=1・10・12(人気)
【馬連:¥3,470 3連単:¥81,650】
2023=4・1・7(人気)
【馬連:¥1,020 3連単:¥24,340】
2022=5・6・7(人気)
【馬連:¥10,970 3連単:¥246,180】
2021=2・5・3(人気)
【馬連:¥1,980 3連単:¥21,980】
2020=5・2・3(人気)
【馬連:¥1,850 3連単:¥21,480】
2019=4・3・6(人気)
【馬連:¥2,240 3連単:¥54,310】
2018=1・3・2(人気)
【馬連:¥490 3連単:¥1,640】
2017=5・1・3(人気)
【馬連:¥1,700 3連単:¥20,150】
2016=1・3・6(人気)
【馬連:¥840 3連単:¥8,070】
2015=3・1・7(人気)
【馬連:¥1,010 3連単:¥24,060】
・勝ち馬は5番人気以内のみ → 大荒れ決着は少ない
・逃げ・先行の好位から長く脚を使える馬が優勢
・1枠の複勝率50% → 内枠の成績が優秀とため高評価してもよい
・去年は12番人気馬が3着入ったが、単勝オッズ59.8と低めだった
注目馬ピックアップ
注目馬①:ドゥラドーレス(牡6=宮田敬介・美浦)
- オリジナル指数:92.0(全体1位)
- 血統背景:ドゥラメンテ産駒らしく切れと持続力を兼備。母系もスタミナ色が濃い。
- 前走内容:前走は安定した末脚でアタマ差の2着。初重賞制覇を期待させる内容だった。
- コース適性:中山2200mは器用さと瞬発力が問われる舞台で相性も悪くない。
- キャリア特性:条件戦から重賞戦線まで経験豊富。安定感ある走りが持ち味。
- 騎手:信頼度の高いルメール騎手が騎乗予定。勝負強さに期待大。
注目馬②:レガレイラ(牡4=木村哲也・美浦)
- オリジナル指数:85.0(全体2位)
- 血統背景:父スワーヴリチャード譲りの持続力と、母系由来の切れ味を併せ持つ良血牝馬。
- 前走内容:前走の宝塚記念では強豪相手に健闘し、改めて古馬一線級との戦える力を示した。
- コース適性:中山2200mはタフさと器用さが問われる条件。先行力とスタミナで好走可能。
- キャリア特性:キャリアは浅いながらも重賞実績多数。世代を代表する存在感を放つ。
- 騎手:今回も戸崎圭太騎手とのコンビ継続であれば、確実な手綱さばきに期待が高まる。
【オールカマー】予想・買い目
◎:7枠9番 ドゥラドーレス
○:4枠4番 レガレイラ
▲:1枠1番 コスモキュランダ
▲:2枠2番 リビアングラス
▲:6枠6番 シュバルツクーゲル
当ブログでは回収率重視の観点から出走数が13頭以下の重賞は原則「見送り」としています。今回のオールカマーは11頭立てのため「見送り」とします。